Tangere

「Tangere」 -2018 180cmx180cm・画用紙にアクリル絵具、アクリルガッシュ


About "Tangere"

会場での展示風景。右奥の5点は個人作品("Walkabout"のシリーズより)
会場での展示風景。右奥の5点は個人作品("Walkabout"のシリーズより)

 

本作は、"Eternity(写真左)"に続く2作目となる高石瑞希とJulia Risa Parry (村上梨咲)によるコラボレーション作品です。

2018年3月3日〜17日に堺市立東文化会館で開催の新鋭選抜展「ソウルフル・アート」展において、3月10・11日の2日間に渡って会場で公開制作されました。

Concept & Process

今回使用したツール。村上の日常の思考が集積されており、いつ思い付いたのか覚えていないものもあるという
今回使用したツール。村上の日常の思考が集積されており、いつ思い付いたのか覚えていないものもあるという

 

村上の提案で本作のタイトルとなった"Tangere"は、ラテン語で「触れる」の意味を持つ語です。元々は村上の個人作品につけられる予定だったのですが、そちらはまだ制作過程にあったため、今回のライブペイント作品にコンセプトごと借りてくる形をとりました。

 

彼女は作品づくりの一環として日常生活の中で頭に(心に)浮かんできた言葉をその都度メモし、タイプライターで書き起こしたものを短冊状にしてパッケージに保存していました。今回は時間の区切りを設け、この「言葉の泉」の中からランダムにテーマを選び出して描くことに。互いに質問を投げ合ったり、テーマにまつわる雑談を交えながら、浮かんできた色や形を描き起こしていきました。

こうして合計14時間のライブペイントを終え、何層ものレイヤーを持つビビッドな作品が完成(写真)。

本作は展覧会期終了まで、堺市立東文化会館にて展示されました。